ヘルメット君の数学日記

ヘルメット君の中学受験が終わりました。次は大学受験までの数学を学びます。頑張っていこう!

数学の教え方.3

数学は算数とは異なります。中学生になって暫くの間は文字式の計算や簡単な方程式を解くだけなので、ほとんど算数の延長です。実は負の数同士の積が正であることは「環の定義」から論理的に導かれますが、これを教えようとすると破綻します。論理的な厳密性は子供達の成長とともに身につくもので、文字式の計算にすら慣れていないうちの過度な厳密性は返って分かりにくくなるはずです。

 

さて、文字式の計算に慣れてから、あるいはそれと並行して「初等幾何」を学びますが、ここで初めて数学の論理性を体験することになります。逆に言えば、ここで数学の論理性を体験させておかなければ、先の数学の学び方に支障が出ます。頭の柔らかい中学生のうちにたっぷりと時間を掛けて初等幾何を学ぶことがとても大切です。そしてこの大切な単元である初等幾何に興味を持たせるためには、前にも述べた「達成感と褒められる経験」をたくさん与えることが必要です。

では、「数学における達成感」についてお話しします。

 

(つづく)